
天地人のアプローチ
水道インフラを守るための
2つの視点

私たちは、見えざる地下のリスクを把握するために、どの管路が近い将来漏水する可能性が高いか(漏水のリスクを検知する)とどの管路が重要なのか(その管路の機能が停止した際に生じ得る重要施設に対する影響の規模)という2つの観点を重視しています。これらを明確にすることで、限られた経営資源の有効活用を図り、より効果的な水道インフラ管理を実現します。
健全度(漏水リスク)と
重要度の考え方
この考え方の基盤となるのが「健全度」と「重要度」です。健全度は、水道管が本来の性能や安全性を保ち、正常に機能を維持しているかを示す指標です。一方、重要度は、管路が機能停止した際に生活や経済活動へ与える影響や、災害時のリスクに対する備えとなる指標です。
天地人コンパス 宇宙水道局は、この2つの視点をもとに、合理的で透明性の高い保全施策の立案や意思決定を行えるように支援します。
健全度の定義
管路の健全度とは、水道管が本来の性能・安全性・耐久性を保ったまま、正常に機能を維持しているかを示す総合的な指標です。

- 経年劣化の進行度合い
- どの程度経年化が進んでいるか
- 漏水リスク
- 過去の漏水履歴や亀裂の発生状況、地盤や土壌の腐食性、施工品質などを考慮して、破損等による漏水リスクがどの程度あるか
- 耐震性
- 地震動などの外力に対して管路がどの程度耐えられるか
- 外部影響
- 管路周辺の地盤変動や他の埋設物との干渉など、何らかの外的な要因が管路に影響し得るか
- 水質保全
- 水質を適切に維持し、外部からの汚染や水質劣化などを防げているか
これらにより、複数の要素を総合的に評価して算出します。健全度が高い管路はリスクが低く、逆に健全度が低い管路はリスクが高く、より早い対策が必要になります。
重要度の定義
重要度とは、上水道・下水道管路が機能停止に陥った際、どれほどの範囲・規模で生活や経済活動に影響が出るか、また災害時にはどの程度のリスクとなるかを総合的に評価した指標です。

- 平時の視点
- 供給人口の多さや商業・産業エリアへの水供給状況、下水処理の需給バランスなど、日常生活や経済活動への影響を基準に評価します。小規模の漏水や断水でも、病院や工場などの重要施設では大きな問題に発展する可能性があります。
- 災害時の視点
- 病院、避難所、消防活動などに直結する管路を中心に、機能停止時に生じうる人命や公衆衛生への影響を評価します。災害時は限られたリソースの中でのトリアージ(優先順位付け)が重要となります。
こうした両面から管路の重要性を捉えることで、どの管路を優先して対策すべきかが明確になります。
上水道向けサービス
天地人コンパス 宇宙水道局を
構成するサービス

天地人コンパス 宇宙水道局 「維持管理課」
漏水リスク評価に基づく
音聴調査支援
衛星データを活用したAI管路診断技術による診断結果に基づき、漏水が起こるリスクを5段階評価で見える化。漏水する可能性が高いエリアを絞り込むことで、優先的に調査すべき場所を簡単に見つけられます。

天地人コンパス 宇宙水道局 「管路更新課」
管路の更新計画策定支援
業界標準のアセットマネジメント手法、ならびにリスク管理手法に基づいて水道管路の現状を評価することで、管路更新計画の策定を支援します。地域特性に適した計画策定を念頭に、各管路の更新優先順位を合理的かつ透明性をもって決定することで、信頼性の高い計画の立案を支援します。
天地人コンパス 宇宙水道局で
未来の水道インフラを
支えていきましょう。
宇宙の視点で水道の問題を解決します。
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